旅のお守り、ターコイズは「トルコの石」ではない？

古くから旅人のお守りとして愛されているターコイズ。
フランス語でトルコ石を意味する「ターキーズ」から命名されています。
和名は「トルコ石」のため、トルコ産の石だと勘違いされがちですが、実はトルコでは産出されません。

ではなぜトルコ石と呼ばれるのかと言うと、昔、ペルシャからトルコを経由してヨーロッパに持ち込まれたことから
この名前が付けられたと言われています。現在の主な採掘地は、シナイ半島・イラン（旧ペルシャ）・アメリカのネバダ・
アリゾナ・ニューメキシコ・コロラド の4州などです。

ターコイズには薄い水色のものから、濃い青、緑がかった青、黒や茶色の葉脈状の模様（スパイダーウェブ）があるもの、
と実に多様な色があります。
さまざまな色の中でも、人気が高く美しいとされるのが、模様の一切入らない美しいライトブルーの
「ロビンズエッグ ブルー」(robin's-egg blue)。
コマツグミ（American Robin）の卵の色を意味しています。

紀元前数千年の昔から、魔除けとして用いられてきたターコイズ。
「ターコイズは自分で手に入れるより、人から与えられると幸せになれる」と云われています。
また、中世には「危険が迫るとその色を変えて持ち主に知らせてくれる石」といわれ、持ち主を危険や不幸から守り、
さらに、愛する人をも守ると信じられていました。

広く身を守る石として使われてきたことからも、旅行や交通のお守りとして今も愛されているターコイズアイテムを
この夏の旅のお供に取り入れてみてはいかがでしょう？